ベイスターズが勝ったら更新するブログ

近藤監督のスーパーカートリオ以来のホエールズ・ベイスターズファンです。 シーズン中は原則「勝ったら」更新します。時々、気分によって【号外】がでます。

2016年10月

日本シリーズ、今日は激戦の末
ファイターズが大谷翔平のタイムリーでサヨナラ勝ち。
10月下旬になってこの熱い戦い。
来年こそはと言う思いが改めてわいてきました。

さて、少し遅くなりましたが、
今年のドラフト会議では育成枠も含めて10選手を指名しました。

1位 濵口 遥大 投手  左左 神奈川大   21歳
2位 水野 滉也 投手  右右 東海大北海道 22歳
3位 松尾 大河 内野手 右右 秀岳館高   18歳
4位 京山 将弥 投手  右右 近江高    18歳
5位 細川 成也 外野手 右右 明秀日立高  18歳
6位 尾仲 祐哉 投手  右左 広島経済大  21歳
7位 狩野 行寿 内野手 右右 平成国際大  22歳
8位 進藤 拓也 投手  右右 JR東日本  24歳
9位 佐野 恵太 内野手 右左 明治大    21歳
育成1位 笠井 崇正 投手 右右 BCL信濃 22歳

1位の濵口投手はやや荒れ気味ながら大学ナンバーワン評価の左腕。
2位の水野投手はサイド気味で先発・中継ぎどちらも即戦力候補。
3位から5位は高校生で投手、内野、外野とバランスよく指名。
特に細川選手には貴重な右のパンチ力ある外野手ということで
将来が楽しみです。
6位以降も大学、社会人で中継ぎ候補と思われる投手2名に
独立Lの面白そうな投手、右打ちの俊足内野手、左打ちの強打者候補と
今のチームに不足している材料を順調に補強した感があります。
くじで負けてしまったので、
いわゆる有名どころの選手を獲得できたわけではありませんが、
来季に向けて楽しみな補強と言ってよいのではないでしょうか

また三塁手候補と言うことでしょうか、
アウディ・シリアコ選手の獲得が発表されました。
今年はBCリーグ石川に所属していた選手で、
レギュラー確実という感じではなさそうですが、
まずはお手並み拝見と行きたいと思います。

さて、これで現時点の現有戦力は以下の表のとおり。
2017________2

2017________2


全部で70名、支配下だけで66名と
今後のトライアウト組やトレード等を考えると
少し多めな気がしますが、どうでしょうか。
外国人もロペス以外はどうなるか微妙ですが、
続報を楽しみに待ちたいと思います。


昨日に続き、投手陣の2016シーズン結果分析をしてみようと思います。

チーム防御率(カッコ内はリーグ平均)
2011 3.87(3.06)-6位 偏差値35
2012 3.76(2.86)-6位 偏差値35
2013 4.50(3.72)-6位 偏差値36
2014 3.76(3.89)-3位 偏差値53
2015 3.80(3.24)-6位 偏差値35
2016 3.76(3.69)-5位 偏差値49

チーム完投(カッコ内はリーグ平均)
2011 2(10)-6位 偏差値31
2012 11( 9)-2位 偏差値59
2013  9( 8)-2位 偏差値53
2014 11( 8)-1位 偏差値63
2015  7( 8)-5位 偏差値46
2016  9( 8)-1位 偏差値65

チーム被本塁打(カッコ内はリーグ平均)
2011 117( 84)-6位 偏差値33
2012  97( 75)-6位 偏差値34
2013 153(124)-6位 偏差値33
2014 130(125)-5位 偏差値47
2015 113( 97)-6位 偏差値39
2016 143(121)-5位 偏差値39

チーム被安打率(カッコ内はリーグ平均)※9回当たりの被安打数
2011 9.11(8.10)-6位 偏差値33
2012 8.66(8.04)-5位 偏差値39
2013 9.43(8.71)-6位 偏差値39
2014 9.22(9.00)-5位 偏差値45
2015 9.22(8.44)-6位 偏差値34
2016 8.85(8.68)-5位 偏差値47

チーム与四死球率(カッコ内はリーグ平均)※9回当たりの与四死球数
2011 3.05(3.08)-2位 偏差値51
2012 3.82(3.19)-6位 偏差値36
2013 4.19(3.59)-6位 偏差値36
2014 3.51(3.43)-4位 偏差値48
2015 3.50(3.29)-5位 偏差値41
2016 3.18(3.48)-2位 偏差値59

チーム奪三振率(カッコ内はリーグ平均)※9回当たりの奪三振数
2011 6.26(6.89)-5位 偏差値40
2012 6.17(6.53)-5位 偏差値43
2013 6.55(6.81)-4位 偏差値45
2014 6.55(6.91)-5位 偏差値44
2015 7.12(7.06)-2位 偏差値52
2016 7.48(7.17)-2位 偏差値54

チームWHIP(カッコ内はリーグ平均)※1回当たりの被安打数+与四死球数
2011 1.31(1.20)-6位 偏差値35
2012 1.34(1.21)-6位 偏差値38
2013 1.48(1.33)-6位 偏差値37
2014 1.38(1.34)-5位 偏差値45
2015 1.39(1.27)-6位 偏差値35
2016 1.31(1.31)-4位 偏差値50

序盤は先発・リリーフとも投手陣が安定した成績で
チーム防御率も上位をキープしていましたが、
7月以降成績が急降下し、最終的にはチーム防御率は
リーグ5位でしたが、偏差値で見ればわかるように
リーグ平均レベルまでは戻っており、昨年と比べて
かなり改善されたといえると思います。
被本塁打の多さは球場を考えればやむを得ませんが、
被安打率、与四死球率、奪三振率は軒並み向上していることも
防御率の改善に寄与しているといえるのではないでしょうか。

昨年は規定投球回数に到達した投手がいないという
チーム初の不名誉な記録を作ってしまいましたが、
今年は生え抜き中心の素晴らしい先発投手陣ができました。
石田、井納が規定投球回数に到達。
開幕、オールスター、CSと肝心なところでの離脱は痛かったですが、
5完投3完封、そしてプロ初の2桁勝利を挙げた山口俊も、
エースらしい働きをしてくれたと思います。
ルーキー今永も22先発で8勝。
QS率72.7%はチームの先発投手陣トップと安定感が素晴らしく、
打線の援護があれば2桁勝利も確実の内容でした。
モスコーソ、久保康友はやや残念な結果でしたが、
三嶋や三浦、国吉に登板機会を与えないほどの充実振りと
いえるかと思います。

救援陣は昨年フル回転できなかった
三上、須田、田中がフルシーズンよく頑張りました。
山﨑康晃もツーシームが見極められるようになって
だいぶ苦しみましたが、2年連続30Sは十分評価に値すると思います。
ただ、それ以外のメンバーでは及第点といえそうなのは
先発と掛け持ちでCSでの活躍が目立った砂田と
4月の厳しいときに頑張ってくれた藤岡くらいで、
あとは加賀、ザガースキー、大原、小杉、久保裕也、長田、福地など
軒並み期待外れだったように思います。
育成含みともいえるペトリックも微妙な結果。
緊急補強のブロードウェイは初戦のヤクルト戦の大炎上で
全く役に立たずに終わってしまいました。

とはいえ、先発陣では石田、今永、砂田、
救援陣では山﨑康晃、三上とDeNA体制になってからの
入団選手が大活躍してくれているのが、
チーム成長の最大の要因で、ここ数年のスカウト陣の眼力と
大きな怪我なく使いこなしている現場の力量はお見事だと思います。

ちなみに現時点でのメンバーは下表の通りです。
2017________1



さて、これらを踏まえて来季に向けて大事なのは、以下の3つでしょうか。
1.国内FA権を取得した山口俊の引き留め
9月に戦線離脱した原因である肩の不具合が気になるのですが、
来季も先発の柱として活躍してもらわなければいけない存在であり、
なんとか流出は阻止したいところです。
2.近い将来、先発の柱になり得る先発候補の新人獲得
年齢的に久保康友に上積みを期待することは難しく、
モスコーソも再契約が微妙と言うところから、
今年も左右問わず先発の柱になるような素材の獲得が必要でしょう。
1年目のモスコーソみたいな外国人投手が取れるなら、
それでもよいのですが、どうかなぁ。
3.即戦力の救援投手候補、複数名。特に左腕。
救援陣についても1シーズンフル回転したのは
須田、田中はこれが初めてですから、
来季に反動が来る可能性もあります。
大学生や社会人、もしくはトレード等で
即戦力の救援投手候補を複数名獲得すべきでしょう。
特に左腕は、林、大原が年齢的に厳しくなってくる中で、
ブルペン候補が福地、野川くらいしかいませんので、
補強は必須と思います。

さて、明日はいよいよドラフト会議です。
どんな指名になるのか、楽しみにしたいと思います。


日本シリーズは両リーグの優勝チーム同士の対戦。
熱い戦いを期待したいと思いますが、
ベイスターズの来シーズンへの戦いは始まっています。

既にと、久保裕也など9名と、
ロマックなど3人の外国人選手と
来季は契約を結ばない旨の発表がありました。

戦力外通告についてはこんなところでしょうか。
長田についてはこの4年トータルの貢献を考えれば、
あと1年、チャンスをあげてもよいのではないかという思いもありますが、
1年ダメだと切られてしまうというのは、
移籍組のベテランの宿命なのでしょうね。
まだ現役続行を希望されているとのことなので
よい知らせがあることをお祈りしたいと思います。

また、池田純球団社長の退任と、
岡村信悟球団社長の就任のお知らせもありました。
池田さんはてっきりDeNA本社の業務に就かれるのかと思ったら、
完全に離れられてしまうのですね。驚きました。
5年でのCS出場、横浜スタジアムの買収、
びっくりするほどの観客動員数の向上、そして球団経営の黒字化と
経営者としてお見事としか申し上げようがない実績に、
ファンとして改めて感謝したいと思います。

ところで、木曜日にはドラフト会議。
ということで、恒例の今シーズンの結果分析をしてみたいと思います。
まずは野手陣からです。
データの出典はいつもお世話になっている
プロ野球ヌルデータ置き場さんです。

チーム打率(カッコ内はリーグ平均)
2011 .239(.242)-5位 偏差値47
2012 .233(.244)-6位 偏差値41
2013 .262(.254)-2位 偏差値61
2014 .253(.264)-6位 偏差値39
2015 .249(.249)-3位 偏差値50
2016 .249(.253)-4位 偏差値46

チーム得点(カッコ内はリーグ平均)
2011 423(453)-5位 偏差値40
2012 422(453)-5位 偏差値44
2013 630(570)-1位 偏差値65
2014 568(608)-6位 偏差値40
2015 508(503)-2位 偏差値51
2016 572(563)-3位 偏差値51

チーム本塁打(カッコ内はリーグ平均)
2011  78( 81)-5位 偏差値48
2012  66( 76)-5位 偏差値43
2013 132(119)-3位 偏差値56
2014 121(123)-4位 偏差値49
2015 112( 95)-1位 偏差値60
2016 140(119)-2位 偏差値58

チーム盗塁(カッコ内はリーグ平均)
2011  31(58)-6位 偏差値40 盗塁企図数 53-6位 盗塁成功率58%-6位
2012 61(72)-5位 偏差値44 盗塁企図数104-3位 盗塁成功率59%-6位
2013  54(77)-6位 偏差値39 盗塁企図数 87-6位 盗塁成功率62%-6位
2014  76(78)-3位 偏差値49 盗塁企図数100-4位 盗塁成功率76%-2位
2015  57(76)-5位 偏差値40 盗塁企図数 93-5位 盗塁成功率61%-4位
2016  67(75)-3位 偏差値47 盗塁企図数101-3位 盗塁成功率66%-6位

チーム四死球(カッコ内はリーグ平均)
2011 388(415)-4位 偏差値44
2012 436(459)-5位 偏差値42
2013 469(508)-6位 偏差値36
2014 461(490)-6位 偏差値38
2015 404(462)-6位 偏差値34
2016 427(484)-5位 偏差値40

チーム三振(カッコ内はリーグ平均)※少ないほど上位
2011 1114( 957)-6位 偏差値34
2012  931( 910)-4位 偏差値46
2013 1057( 975)-5位 偏差値39
2014 1107( 996)-5位 偏差値40
2015 1047(1002)-5位 偏差値42
2016 1049(1022)-4位 偏差値47

チーム長打率(カッコ内はリーグ平均)
2011 .333(.340)-4位 偏差値40
2012 .320(.338)-5位 偏差値41
2013 .390(.375)-2位 偏差値59
2014 .383(.391)-4位 偏差値46
2015 .373(.360)-2位 偏差値59
2016 .385(.379)-2位 偏差値52

チーム出塁率(カッコ内はリーグ平均)
2011 .296(.303)-6位 偏差値40
2012 .298(.310)-5位 偏差値41
2013 .325(.323)-4位 偏差値54
2014 .317(.329)-6位 偏差値37
2015 .306(.314)-6位 偏差値35
2016 .309(.319)-5位 偏差値43

チームOPS(カッコ内はリーグ平均)※OPSは長打率+出塁率
2011 .629(.642)-5位 偏差値41
2012 .618(.648)-5位 偏差値41
2013 .715(.699)-2位 偏差値58
2014 .700(.720)-5位 偏差値43
2015 .679(.674)-3位 偏差値54
2016 .694(.698)-4位 偏差値49

チーム失策(カッコ内はリーグ平均)※少ないほど上位
2011  75(70)-5位 偏差値45
2012  80(78)-5位 偏差値49
2013  66(78)-3位 偏差値57
2014 116(89)-6位 偏差値33
2015  82(81)-4位 偏差値49
2016  73(75)-4位 偏差値51

2冠王に輝いた筒香や、印象的な一発の多かった
ロペスのおかげで結構打っていた印象はあるのですが、
数字を見直すと、チーム得点数や本塁打数は増えていますが、
リーグ全体としても同じように増えているので、
相対的な位置づけとしては
前年と大差ない傾向、ということがわかります。
狭いハマスタなので本塁打は出るが、四死球による出塁が少ないため、
打率の割に出塁率が低いというのも傾向として変わりありません。
ラミレス監督も四死球の少ない選手でしたが・・

打順別に見ると、昨年も課題だった1・2番については、
1番は桑原が定着したことである程度改善されましたが、
2番は今年も打率.201、出塁率.256は
いずれもリーグ最低で、大きな穴になっていました。
肘の不安が続いたようですが石川の不振が痛く、
代役として途中加入のエリアンも大差ない結果でした。
梶谷の怪我はありましたが、宮﨑が成長し、
筒香、ロペスが昨年以上の爆発力を見せつけたことで
クリーンナップの破壊力は相当なものとなっただけに、
やはり来年も1・2番の出塁率アップが鍵といえそうです。

また、規定打席に達した筒香、倉本、桑原、梶谷、ロペスと
比べるとその他の控え選手層は全体的に打率が振るいませんでした。
7月頃までは絶好調だった代打陣も、
下園が8月以降19打数2安打に終わったように
急に数値が落ち込んでしまい、
終わってみればリーグトップとはいえ平凡な数字でした。
まだまだ、選手層が厚いとはいえない状況のように思います。

守備の面ではこれらの数字には表れにくいですが、
捕手戸柱、遊撃倉本、中堅桑原のいわゆるセンターラインが
しっかり作れたことが大きかったと言われています。
特に倉本、桑原の成長は大きく、昨年の投資が生きた格好です。

外国人に関しては、ロペスは期待以上の活躍を見せてくれましたが、
ロマックが大外れ。博打なのはわかっていましたが、
やっぱり見切るのが遅すぎたでしょうか。
梶谷の怪我による出遅れもありましたが、
4月の不振、ロマックによるところも少なからずあったように思います。
ただ、宮﨑が成長して長打が打てるようになったので、
それほど大きな穴にならなくてすんだ、というところでしょうか。

なお、戦力外通告を踏まえた現状の人員は下表の通りです。
2017________1



以上を踏まえて今年の補強ポイントは以下のようになるでしょうか。

1.打てる二塁手(もしくは三塁手)
エリアンや白崎辺りが覚醒して今年の宮﨑くらい打ってくれれば
それで問題解決なのですが、ちょっと希望的観測に過ぎると
思われますので、ある程度打撃に期待できる右の内野手がほしいところです。
年齢的に大卒ルーキー辺りがよいでしょうか。
また、後藤がこけたときの代打の切り札要員もかねて、
スワローズ戦力外の田中浩康なども考えてみてもよいように思います。
来季の編成、と言うことだけで考えると、
エリアンと再契約するかどうか、というのが結構悩みどころです。
ほかに打てる外国人が取れるなら、代えてもよいと思いますが・・

2.外野手
右打ちの外野手は桑原と青柳しかいなくなってしまいました。
チーム構成を考えると、新人で1人は絶対にほしいところ。
あと井手が退団してしまったので、トライアウト組やトレード等で、
中堅の年齢層で1人いてもよいかもしれません。
また左打ちも、荒波、松本が微妙な位置づけになってきていることや
年齢的なバランスを考えると、高卒で1人くらいいてもよいのでは
ないでしょうか。

例年課題だった捕手については、今年戸柱がレギュラーに定着したことで、
今年は補強の必要性は下がっていると思います。
黒羽根、嶺井、髙城もいますので、今年は見送りでしょうか。

長文におつきあいいただきありがとうございました。
投手陣についても、なんとかドラフト会議までに間に合わせたいと思います。


今日は横須賀へは行けないので
ニッポン放送を聞きながら応援。
初回、今永が悪夢の6失点。
お先真っ暗と思ったのですが、
そこから好守ともよく粘りました。
倉本のタイムリー、梶谷の2ラン、戸柱の三塁打。
そしてロペスのソロで1点差。
ブルペンも2回から総動員で
久々登板の藤岡から、砂田、須田、三上、山﨑康晃と、
みんな力を尽くしてくれました。
最後は筒香が三振であと1歩及びませんでしたが、
最後まであきらめない、
ベイスターズらしい素晴らしい戦いをしてくれたと思います。
本当にありがとうございました。
そしてカープさん、おめでとうございます。
セ・リーグを代表して、日本一を目指してください。
これで2016年シーズンも終了。
CSに出られるとこんなにワクワクするということを体験して
本当に楽しいシーズンでした。
当ブログ開設以来最多の更新回数(のはず)となりましたが
ご覧いただいた皆さん、ありがとうございました。
来年は、さらに上にいけるはず。楽しみです。

10/15 マツダスタジアム 横浜1勝3敗
デ 022 002 100 7
広 601 010 00X 8
デ ●今永(1敗)→藤岡→砂田→須田→三上→山﨑康
広 ○岡田(1勝)→一岡→今村→ジャクソン→S中崎(2S)
本塁打 エルドレッド1号、梶谷1号、ロペス1号

オフシーズンは、例年通り、不定期更新の予定です。

広島でのファイナルステージ。カープさん、強いです。
2試合連続完封負けであっという間に土俵際まで追い詰められました。
今日は勝たなければシーズンが終わってしまう試合。
中継もCS放送でしかないものですから、
思い切ってハマスタのPVを見に行ってきました。

16101404cs


試合は井納・黒田の両先発が好投して今日も投手戦。
カープは相変わらず田中が絶好調で手がつけられませんが、
菊池が不調でチャンスが広がらず助かった感がありました。
ベイスターズも出塁はするがホームが遠そうな展開。
しかし4回表、あと1アウトで
22イニング無得点のCSワースト記録に並ぶかも、
というところで倉本が技ありのヒットで出塁。
続くエリアンが内角のカットボールでしょうか、
うまくとらえてライトスタンドへ飛び込む先制2ラン。
ようやく、本当にようやく点を取ることができました。
続く5回も先頭の桑原が二塁打で出塁し、
石川がしっかり送って1死三塁。
ロペスは打者優位のカウントから打ち損じて三塁ゴロとなり、
筒香が敬遠気味に歩かされて2死一、三塁。
ここで手負いの梶谷がライトへきれいなライナーのタイムリー。
貴重な追加点が入りました。
援護を受けた井納は中盤以降二塁を踏ませない好投で
結局7回3安打無失点。ファーストステージ初戦に続き、
素晴らしいピッチングを見せてくれました。
あえてポイントを挙げるとすれば
6回裏、先頭の田中が四球で出塁したあと、
菊池が三振したときになぜか中途半端にセカンドに
走り出してしまってタッチアウトになったプレーが
井納にとってはラッキーだったと思います。
8回も井納が投げるかな、と思ったのですが、
いつものパターンで三上にスイッチ。
しかし三上は先頭の代打西川を簡単に追い込みながら
0-2から3球目が甘くなって出塁を許します。
続く代打エルドレッドの一塁側へのファールフライは
石川がフェンスに激突しながら執念のキャッチングで
アウトにしますが、石川はここで交代。
なんとか踏ん張りたいところで、
シリーズ男田中浩輔にまたまた打たれて1死一、三塁。
ファイナルステージ3試合9打数8安打。
もうどうにも止まらないというやつですね。敵ながらあっぱれです。
ここは1点取られてもまずアウトを取って、と思いましたが
この試合ブレーキ役だった菊池はポップフライで2死。
3番丸を迎えるところで田中健二朗が登板します。
田中はストレート、変化球ともいい内容で見応えのある勝負でしたが、
丸も粘って最後はきわどいスライダーを見逃されて四球。
2死満塁となってしまいます。
ここでラミレス監督が出てきたので、
山﨑康晃を突っ込むのかと思ったらまさかの須田幸太登板。
ブルペン投球をしているとは聞きましたが、
こんなところで帰ってきてくれるとは。
思わず涙が出てきてしまいました。
4番新井との勝負は、低めに切れのよいストレートを
丁寧に集める須田らしいピッチング。
1球毎に祈る思いで拍手を送りました。
最後は2-2から7球目でしたか、
ライト線のファールグラウンドにふらっと上がった飛球を
梶谷がものすごいダイビングキャッチ。
骨折している左手が本当に心配ですが、
まさに気迫のプレーでアウトをもぎ取ってくれました。
9回は山﨑康晃が登板してヤスアキジャンプで
ハマスタが盛り上がる中、あっさり3者凡退でゲームセット。
まさにチーム一丸、総力戦でもぎ取った1勝でした。
ただ、後がないベイスターズと比べると、
どこかカープには余裕があるように感じられたのも事実です。
主軸のロペス、筒香に当たりがない中で
明日以降も厳しい戦いになりそうですが、
エリアンがラッキーボーイになってくれそうなのが
明るいニュースでしょうか。
梶谷、須田には無理をしてほしくないとも思いますが、
当然ながらプロとしてやれると判断して出場されているはずですし、
この緊張感での戦いがどんな結果になっても
来年以降につながると信じていますので、
その思いを尊重して応援したいと思います。
明日はおそらく今永が先発。
石田にも先発の機会が回せるように、
ナイスピッチング、期待しています。

10/14 マツダスタジアム 横浜1勝2敗
デ 000 210 000 3
広 000 000 000 0
デ ○井納(1勝)→三上→田中→須田→S山﨑康(1S)
広 ●黒田(1敗)→大瀬良→一岡→九里→福井
本塁打 エリアン1号

今日は横浜で用事があったので、
ついでということで横浜スタジアム場外で応援していました。
どうせならスタジアムの中でPVしてもよいのではという盛況ぶり。
疲れましたが、両チーム死力を尽くした総力戦。
素晴らしい試合を多くのファンの皆さんと応援することができました。
これでCSファーストステージ突破!本当にうれしいです。

161010_44s


さて、長くなりますが熱戦を振り返ってみましょう。
試合は石田と内海の両左腕の先発。
結局、菅野は出てきませんでしたね。
クルーズの件といい、ベイスターズにはラッキーだったと思います。
初回、いきなり梶谷が死球交代となりましたが、
ロペスの2ランで先制。
このときはまだ私、会場に着いていなかったのですが、
スタジアム近くの東横インの駐車場警備のおじさんが
「ロペスが2ランだって。歓声がここまで聞こえてきたよ!」と
教えてくれました。
その後も1死二、三塁とチャンスを作りますが、
ここは倉本、石川が凡退で追加点ならず。
CS初スタメンの石川には期待したのですが、
やっぱり・・でした。まだ体調が万全でないのでしょうか。残念。

石田は調子はよかったように思いますが、
初回、2死から阿部に同点2ラン。
スライダーでしたが、そんなに甘い球ではなく、
打った阿部が見事だったと思います。
直後の2回表、石田が自らヒットで出塁して、
関根の犠牲フライで三塁から生還して勝ち越し。
石田の勝利にかける気迫がよく伝わってきました。

その後は打線がジャイアンツ2番手の大竹寛に封じられてしまいますが、
石田もピンチを招きながら踏ん張ります。
4回1死二、三塁もギャレット一塁ゴロ、亀井レフトフライで無失点。
ここはなんてことはないプレーですが
ロペスがしっかり守ってくれました。
5回は下位打線からでしたが三者三振。
キーマンの坂本との勝負はフルカウントからチェンジアップで空振り。
見事なピッチングでした。

6回表は2死から戸柱が二塁打で出塁。
久々のチャンスで盛り上がり、続く石田も粘りましたが
最後はフルカウントから変化球で三振。やむなしです。
チャンスの後にピンチあり、なのですが、
その裏、好投の石田が村田にこれも低めの変化球を
うまく拾われて同点ソロを被弾してしまいます。
4回に石田がストレートを左の膝付近にあててしまって、
一時は担架で退場するほどだったのに復帰した執念を
また見せつけられてしまった思いでした。

ラミレス監督はここでスパッと石田をあきらめて砂田にスイッチ。
この砂田がまた素晴らしかった。
阿部、長野、ギャレットと回をまたいで三者連続三振。
とくに左打者のインコースからのスライダーが切れていて
阿部もギャレットも腰を引くようなボールを
ストライクとコールされていました。
石田や今永とはまた違う良さを見ることができました。

打線は大竹寛からはほとんどチャンスを作れませんでしたが、
8回表、3番手山口から筒香の内野安打、さらに暴投と四球で
無死一、二塁のチャンスを作ります。
バッテリーエラーが絡んだだけに、
流れもこちらに来ると思ったのですが、
倉本は送りバントができず結局強行してピッチャーゴロ。
山口が落ち着いて三塁に素早く送球し
1-5-3という珍しい併殺に。
その後代打ゴメスが敬遠気味に歩かされ、
代打嶺井に勝負をかけますが凡退で、勝ち越し点が奪えません。
ちょっとこのあたりから厳しい雰囲気が出てきました。

それでも8回裏、砂田が1死を取ったところで
坂本の所から三上が登板。
昨日はやられてしまいましたが、
今日はショートゴロに打ち取り無失点。
昨日やられた8回をしっかり抑えることができました。

なんとか1点がほしい9回ですが、
全く打てそうにないマシソンが3連投。
走者を出してロペス、筒香勝負を期待したのですが、
剛速球とコーナーに決まるスライダーに全く手が出ず、
代打荒波、桑原、関根が三者三振。本当にお手上げでした。

9回裏はヤスアキかとも思いましたが田中健二朗が登板。
当たっている村田がショートへきわどい内野安打で出塁。
ついに代走鈴木が出てきてしまいます。
当代随一の走塁の名人の登場ですが、
あまり惑わされずに阿部と勝負、と思っていたら
まさかの牽制タッチアウト。横浜スタジアムも大盛り上がりでした。
こんなこともあるんですね。正直、息を吹き返した感じでした。
その後は田中がしっかり抑えて延長戦に突入。
最後まであきらめない!が前面に出ていて素晴らしい雰囲気です。

10回表はロペスからということで、
マシソンが回またぎで来るかと思っていたのですが、
沢村が登板。第1戦の再来を期待して盛り上がりますが、
さすがに沢村もそうは問屋が卸さないという感じで仁王立ち。
クリーンナップが三者凡退に終わってしまいます。
その裏、2イニング目の田中が
下位打線を三者凡退にこちらも仕留めますが、
引き分けではダメなベイスターズの攻撃は残り2回のみ。
クリーンナップに回るか微妙になってしまい、
このまま終わってしまうのか、いう考えが頭をよぎっていました。
その11回表。先頭の倉本が沢村から粘って8球目をピッチャー返し。
これが沢村の右足に当たって内野安打で出塁します。
ここで沢村が降板して田原誠が緊急登板。
チャンスとは思いましたがエリアンが送れるかどうかが不安でした。
案の定、初球はファールで大丈夫かと思ったのですが、
2球ボールをしっかり見送って、4球目でバント成功。
大きなチャンスを作ると続く嶺井が初球の甘いボールをジャストミート。
打った瞬間抜けたとわかる当たりでついに勝ち越し!
今年は苦労した嶺井でしたが、最後に大きな仕事をしてくれました。
なおも1死一塁とチャンスが残りましたが変わった戸根に
代打下園が惜しくも三振、桑原も凡退で追加点はなりません。

11回裏はもちろん山﨑康晃が登場。
横浜もみんなでヤスアキジャンプで盛り上がります。
先頭の立岡はショートライナーでまず1死。
続く坂本は三遊間を破って出塁。
昨日の今永のコメントではありませんが、
坂本は本塁打以外ならよいと思ったので、
四球よりまし、と思って見ていました。
2番橋本到は送りバントの構え。
さっさとバントさせて2死取った方が、
続く3番は村田ではないのでいいだろうと思ったのに
2球連続ボールには心配したのですが、
なんと4球目のバントが小フライとなってツーアウト。
これはラッキー!もう決まり!と思ったら
代打堂上にはツーシーム連投でボール先行。
低めのボールは全て見逃されてしまってまさかの四球。
4番阿部との勝負になってしまいます。
一発は当然、同点になっても負け覚悟、と言う状況で、
ここもストレートで押してほしいと思ったのですが、
またまたツーシーム連投。
3球目のストレートはきれいにコーナーに決まったので、
最後もこれで行くかな、と思ったら
2-2からはまたまたツーシーム。
一瞬阿部にとらえられたかと思ったのですが、
打球はライトフェンス手前でお辞儀して関根のグラブへ。
これでゲームセット。簡単に終わらないところは
今年の山﨑康晃らしいとしか言えませんが、
とにかく、勝ちました!

この3試合は、本当に両チームとも気合いの入った
いい試合を見せてもらったと思います。
その中で、つまらないミスがベイスターズよりジャイアンツの方が
若干多かった、その差が最後は出たように思いました。
ともあれ、これでファイナルステージ進出です。
10月にこんなに楽しませてもらえるなんて、
ファン冥利に尽きますね。
1日おいてすぐに広島での戦いが始まります。
こちらは裏ローテでのスタートということもあり、
容易な戦いではありませんが、
チャレンジャーとして失うもののない強さを
見せつけてほしいと思います。

それにしても、素晴らしい戦いでした。
ベイスターズ、ジャイアンツの皆さん、
本当にありがとうございました。

10/10 東京ドーム 横浜2勝1敗
デ 210 000 000 01 4
巨 200 001 000 00 3
デ 石田→砂田→三上→○田中(1勝)→S山﨑康(2S)
巨 内海→大竹寛→山口→マシソン→●沢村(1敗)→田原誠→戸根
本塁打 ロペス2号、阿部1号、村田1号


いよいよ始まりましたクライマックスシリーズ。
ファーストステージは初戦のウェイトがものすごく高いわけですが、
先発井納が踏ん張り、リリーフもピンチをしのぎ、
打線は打つべき人が最高の場面で結果を出しました。
今のベイスターズのよいところをしっかり出して
本当に大きな1勝。素晴らしかったです。

ヒーローはなんといっても筒香です。
マイコラスに2打席は抑えられていましたが、
勝ち越された直後の6回表第3打席。
2死からロペスが出塁した後で
カウント3-1から甘い変化球を逃さず逆転2ラン。
今シーズン何度この1振りに助けられてきたことか。
月並みな表現しかないのですが、まさに4番の一発。
本当にすごい打者です。ありがとう。

井納は坂本をはじめ相手上位打線には苦しみましたが
なんとか粘って7回2失点。これも立派でした。
8回からは田中、三上、山﨑康晃の継投。
田中は阿部にうまく二塁打を打たれましたが、
その後は長野、ギャレットを連続三振。
代打相川に対して三上をあててセカンドゴロと
厳しい場面で完璧に継投が決まりました。

9回表、山﨑康晃には1点差ではなく
もう少し点差がほしいと思ったところで
9回ロペスが高めのボールを
レフトスタンドにたたき込み、
さらに満塁から戸柱の犠牲フライで貴重な2点を追加。
沢村にダメージを与える意味でも大きな2点でした。

9回裏、3点差で登板の山﨑康晃が、
2死から坂本に一発を浴び、
亀井にはツーシームを見極められて四球を出しますが、
最後は村田を打ち取ってゲームセット。
坂本へはストレートがシュート回転してインコースに
入っていきましたが、その他はほぼ完璧でしたので、
今年はこんな感じ、というところでしょう。
クローザーの仕事はしっかりしてくれたので、
明日も期待したいと思います。

これで球団初のCS勝利となりました。
もっとすごいのは、東京ドームであれだけ大勢の
ベイスターズファンが入っていたことでしょう。
三塁側からレフトスタンドにかけて青の大群。
私はTVで見たのですが、
ちょっと見たことがない景色でした。
毎年CSに出ているチームと、
9年目で初めて出たチームの違いかもしれませんが、
それにしても現地観戦の皆さん、お疲れさまでした。
明日も勝って、まずは広島へ行きましょう!

10/8 東京ドーム 横浜1勝
デ 001 002 002 5
巨 100 010 001 3
デ ○井納(1勝)→田中→三上→S山﨑康(1S)
巨 ●マイコラス(1敗)→山口→マシソン→沢村
本塁打 梶谷1号、筒香1号、ロペス1号、坂本1号


↑このページのトップヘ